最近、肩の痛みで家事ができずにイライラし、徐々に気分も落ち込んでいませんか？何件か整形外科に通っても、診断名が「拘縮肩」「肩関節周囲炎」「五十肩」と異なり、結局何が違うのか分からず、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、その診断名の違いについて説明し、治療の一つである関節モビライゼーションの効果についてもご紹介します。
1. 凍結肩と類似した診断名の違い
まず、診断名の混乱についてです。肩の痛みを感じる多くの方が「五十肩」「拘縮肩」「肩関節周囲炎」「凍結肩」といった異なる名前の診断を受けています。これらはすべて肩の痛みと運動制限を伴う状態ですが、病態に多少の違いがあるため、診断名が異なることがあります。現在は国際的な診断名として推奨されているのが凍結肩（要するに正式名称です！）となっております。
- 五十肩: 典型的には40〜60代に発症し、肩の動きが痛みとともに徐々に制限される状態です。
- 拘縮肩: 肩関節の周囲組織が硬くなり、動かせなくなる状態を指します。これは凍結肩の進行した状態と考えられることもあります。
- 肩関節周囲炎: 肩の周囲の組織の炎症を指しますが、必ずしも関節の拘縮を伴わない場合があります。
これらの違いはあるものの、最も重要なのは、どの診断名でも肩の痛みと運動制限に悩まされることです。診断名の違いに混乱する必要はなく、適切な治療を受けることが最優先です。多くの場合肩関節周囲の筋肉や関節包と呼ばれる関節の袋が硬くなってしまい上記のような障害が発生してしまいます。下記に推奨される治療法（当店でも実施）について説明していきます！
2. 関節モビライゼーションの効果
では、こうした肩の痛みにはどのような治療が効果的なのでしょうか？その一つが関節モビライゼーションです。関節モビライゼーションとは、物理療法士が手技を用いて関節を優しく動かすことで、関節の可動域を改善し、痛みを軽減する治療法です。
研究では、関節モビライゼーションが凍結肩の痛みを和らげ、可動域を増やす効果があることが確認されています。特に、高グレードのモビライゼーション（関節をより深く動かす手技）が、痛みと運動制限の改善に有効とされています。
また、関節モビライゼーションは、他の治療法と組み合わせることでさらなる効果が期待できます。例えば、ストレッチや運動療法と組み合わせることで、肩の機能回復を促進することができます。
3. 前向きな気持ちで治療を
肩の痛みが続くと、日常生活に支障が出て、気分が落ち込んでしまうこともあるかと思います。しかし、正しい知識と適切な治療を受けることで、痛みを和らげ、再び自由に肩を動かせる日が来ることを信じてください。診断名に惑わされず、信頼できる治療者とともに、自分に合った治療を見つけていきましょう。
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本日の記事は下記を参照しております！
”Lewis J. Frozen shoulder contracture syndrome – Aetiology, diagnosis and management. Man Ther. 2015″
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